英検を受験した後に合格発表でみることができる、結果帳票(スコアシート)。
これには得点などの他に、「英検バンド」なるものが記載されていますよね!
しかし、この英検バンドの見方がよく分からないって方も多いのではないでしょうか?
暗号のような英検バンドですが、この英検バンドの最高点(満点)やこの英検バンドに書いてある数値の評価や確認方法など気になりますよね。
そこで今回は『英検バンドの見方や最高点は?評価や確認方法についても解説!』としてご紹介したいと思います!
英検バンドとは?
英検バンドとは、合格基準点と自分の点数との距離を表したものになります。
距離と聞いてもピンとこないかと思いますので後に詳しく図で説明しますね(^^)
英検の点数は英検CSEスコアと呼ばれるもので表されます。
この英検CSEスコアにかんたんな計算式を当てはめることで英検バンドが表示されるんです。
合格発表と聞くと合格か不合格かの結果が知りたい方も多いと思います。
しかし本当に大切なのは、どこの項目が弱かったのか?今後、どこを改善したらよいのか?ということですよね(^^)!
そこで役立つのがこの英検バンドなんです!
この英検バンドの数値をみることで、「あとどれくらいで合格できたのか」、「どれくらい余裕を持って合格できたのか」などが分かります。
とはいえ見方がよく分からない…。
そんな人のために、次の項目でもっと詳しく説明していきますね。
英検バンドの見方を解説!
英検バンドは一見分かりにくいけど、見方さえ分かれば実は簡単なんです。
まずはこちらをご覧ください
英検バンドは実はこんな感じで表されているんです。
ひとつひとつ、詳しく解説してきますね。
アルファベットと数字の部分は受験した級
英検バンドの最初のアルファベットと数字(画像のピンクの部分)はあなたが受験した級を表しています。
GP1は準1級(Grade Pre 1)を示しています。
他の級はどうなっているのかというと…
- G1 :1級
- GP1 : 準1級
- G2 : 2級
- GP2 : 準2級
- G3 : 3級
- G4 : 4級
- G5 : 5級
こんな感じになっています!
ちなみに一例ですが、3級の場合で説明するとこんな風に英検バンドの評価を読み解くことができます!
- G3+14:考え得る最高レベルで合格した
- G3+5:わりと余裕をもって合格した
- G3+2:わずかに余裕をもって合格した
- G3+1:けっこうギリギリで合格した
- G3-1:かなり惜しくしてギリギリのところで不合格になった
- G2-8:合格からけっこう遠い点数で不合格になった
- G3-21:合格から、非常にほど遠い点数で不合格になった
- G2-29:あり得ないほど、最低レベルで不合格になった。
のように出てきます。
ちなみに、インターネットでの英検合否閲覧では、合格基準点と自分の位置が、物差しみたいな図の上で、☆印などで示されていると思いますのでみてみてくださいね!
合格の時は+、不合格の時は-
次の+か-(画像黄色の部分)はその級に合格したのかどうかを表しています。
合格の時は+、不合格の時は-で表されています!
プラス、マイナス表記での合否判定は、なんとなくイメージつきますよね(^^)
数字の部分は合格基準点との差
最後に数字の部分!
これは合格基準点との差を表しています。
この数字は実際の英検の得点(英検CSEスコア)から算出しているのですが、CSEスコア25点刻みで英検バンドの数字が決められているそうです。
例えば+1だったら、合格基準点から+1~+25点のぎりぎりで合格ということになります(^_^;)
そして-10だったら、合格基準点から-226~-250点と大幅に足りないという結果です。
これで一番最初にお話した自分の点数と合格基準点との距離が分かるんですね。
というわけで、先ほどの画像の「GP1 +3」は「英検準1級を受験して、合格基準点から+51~+75点の間で合格」ということになります。
英検バンドの最高点は?
英検バンドの見方がわかったところで気になるのは英検バンドの各級の最高点や満点はどれぐらい?というところですよね(^^)
英検バンドには英検の各級の合格発表で評価されたものが発表されます。
ちなみにこちらは1次試験・2次試験・スピーキングテストそれぞれで評価されます。
+表記が最高点(満点・合格点)で、−表記が最小値(不合格)となります。
1次試験の最大・最小英検バンド
最大(合格) 最小(不合格)
- 1級 +20 -78
- 準1級 +18 -69
- 2級 +17 -58
2次試験(面接)の最大・最小英検バンド
最大(合格) 最小(不合格)
- 1級 +10 -25
- 準1級 +9 -20
- 2級 +7 -18
- 準2級 +7 -16
- 3級 +8 -14
スピーキングテストの最大・最小英検バンド
最大(合格) 最小(不合格)
- 4級 +7 -13
- 5級 +7 -11
この数値だけだとイメージつきにくいかと思いますので、実際に例をあげて説明しますね(^^)
例えば英検1級の1次試験の場合…
合格基準点:1次試験 2028点 + 2次試験 602点 = 2630点
満点:850点×4技能 = 3400点
となりますね!
そして仮に満点合格をした場合…
合格点との差(CSEスコア): 3400 - 2630 = +770
英検バンド: +770 ÷ 25 = +30.8 ≒ +30
となります。
しかし不合格の場合、この計算方法だと正確な数字は出ないこともあるようです。
仮に0点を取ってしまった場合のことを考えてみたのですが…
表だと-78と-25を足して -103になりますよね。
しかし、この表通りに計算すると、-105になってしまいました。
0点をとることはなかなかないかと思いますが、極端な点数だと英検バンドは正確な数値ではないのかもしれませんね(^_^;)
各級の英検CSEスコアの合格基準点
英検バンドが記載されてる英検CSEスコアの合格基準点についてもあわせてご紹介したいと思います(^^)
各級の英検CSEスコアの合格基準点は以下のとおりです。
級の横にある数値が合格基準スコアになります(^^)
<一次試験合格基準スコア>
- 1級 2028
- 準1級 1792
- 2級 1520
- 準2級 1322
- 3級 1130
- 4級 622
- 5級 419
なお、1級~準2級までリーディング・リスニング・ライティングの3技能で測定され、4級・5級はリーディングとリスニングの2技能で測定されます。
二次試験のスピーキングテストの合格基準スコアは以下のとおりです。
<二次試験合格基準スコア>
- 1級 602
- 準1級 512
- 2級 460
- 準2級 406
- 3級 353
4級と5級は二次試験の代わりに別途スピーキングテストが設けられており、合格基準スコアは以下のとおりです。
ただし、4級・5級のスピーキングテストは、一次試験の合否に関係なく受験でき、受けても受けなくても4級・5級の合否には影響しません。
スピーキングテスト 合格基準スコア
- 4級 324
- 5級 266
各級の満点英検CSEスコア
各級の合格基準スコアをお伝えしましたが、満点の英検CSEスコアも気になるところですよね(^^)
英語検定協会が発表している技能ごとの満点スコアを合計することでこの英検CSE満点スコア算出することが可能だそうで、ご紹介しますね!
- 1級 3400(4技能の配点:各850点)
- 準1級 3000(4技能の配点:各750点)
- 2級 2600(4技能の配点:各650点)
- 準2級 2400(4技能の配点:各600点)
- 3級 2200(4技能の配点:各550点)
- 4級 1000(2技能の配点:各500点)
- 5級 900(2技能の配点:各425点)
英検バンドって何?!CSEスコアって何?!と思った方に少しでもお役に立てましたら幸いです(^^)
まとめ
今回は『英検バンドの見方や最高点は?評価や確認方法についても解説!』としてご紹介しました。
英検バンドの見方を知ると自分の自己学習や、より英語力向上に役立てることができますよね!
英検はどうしても合否判定の結果のみに目がいきがちですが、しっかり弱点を把握するとより英語が楽しく感じるかもしれませんね!
本日も最後まで読んでくださりありがとうございました。