北京オリンピックが始まり、中国・北京に興味がある方も多いのではないでしょうか?
その中で多い声が、北京はなぜ『ペキン』と呼ばれるのか?という疑問がある方も多いようです。
また北京を英語にすると『Beijing』になるわけですが、なぜ英語にするとBeijingなのかも気になる方が多いようです!
確かに北京オリンピックで盛り上がってるいまだからこそ気になる話題ですよね!
そこで今回は『北京はなぜペキンと呼ばれるのか?英語だとBeijingになる理由も調査!』としてまとめていきたいと思います!
北京はなぜペキンと呼ばれるのか?
普段言われないと気にならないのですが、改めて聞かれるとそいえばなぜだろう?と思いますよね(笑)
北京が『ペキン』と呼ばれるのはもちろん中国語の読みもあるかと思いますがが、調査してみたところこのような事情があったようです!
清代の中国語の標準語だった北京官話で、「北京」は18世紀初頭まで「ペイキン Peiking」という発音だったそうです。
諸説あるようですが、それを当時のヨーロッパ人が「Peking(ペッキン)」と表記したと言われてます。
南方中国音では今も「ペッキン」に近い発音で「京」を「キン」と読むそうですが、「ペキン」の直接の起源は17世紀の北京の清朝貴族「Man Daren」自身の発音なんだとか。
https://twitter.com/YuYuMantaray/status/1489365151660666883?t=jsSwc93vu6wpJ37SdtgX3A&s=19
当時の発音は満洲文字やハングルの文書にも書かれており明らかになってるそうです(^^)
北京官話を英語であらわすと Mandarin といわれます。
英語のMandarin(北京官話)っててっきり「満大人」が由来かと思ってたけど、マレー・インドネシア語のmenteriが直接の由来なのか。menteri(大臣)っててっきり英語のministryの類語がオランダ語から入ってきたものかと思ってたけど、サンスクリットのmentriから来てるらしい。
— 副主席 (@SEI__jou) December 22, 2021
Mandarinとは『満大人(満洲人貴族)』の言葉という意味になります。
当時中国にいた宣教師たちはヨーロッパに報告書や書簡を送る中で、当時の北京音をPeking として報告していたことが大きなきっかけだったと言われてます。
それらを元にヨーロッパでは北京を Peking / Pekine のように表記するのが定着したとされています。
日本へは、オランダ人を通じて幕末に伝わり、北京を『ペキン』と読むようになったのです。
余談ですが、北京音は19世紀初頭までには…
- gi > ji
- ki > qi
- hi > xi
(キがチ、ヒがシ)に変化していったそう!
その結果、『Peiking が Peiching (ピンイン表記 Beijing)』になったようですね。
もちろん中国王朝は歴史が深く、他にも諸説あるようですが、一つの北京がなぜペキンと呼ばれるようになったのか?という説に対してこのような事情があったようです(^^)
なぜ英語だとBeiginになるの?
北京がペキンと読まれる理由については説明しましたが、なぜ英語表記がBeiginなのかも気になりますよね!
これに関しては、先ほどもご紹介しましたが、昔は世界中で「Peking」と表記されていました。
それを現代音に合わせた表記に変更したからだと言われてます。
北京は、歴史的には「Peking」に近い発音でした。
それが時間とともに変化し、特に清朝後半より広まった現代中国語の基礎「北京官話」では「Beijing」と発音されるようになりました。
読みについては日中国交正常化した際「自国読みで構わない」で合意。相互主義が原則。結果的にお互いガラパゴスになった。
歴史的に既に世界に知られていた地名(香港・上海)はそのまま踏襲。北京は正しくはベイジンBeijing。ペキンは一時代の一地方の呼び方がヨーロッパに広まってしまったもの。— take884 (@take8841) January 27, 2020
ところが日本語や英語の表記は「Peking」のままでしたが、20年くらい前に中国政府の要請により、「Beijing」に改められたようです。
なので中国政府から要請されてることを考えると英語読みの『Beigin』というのが現代において国際社会では正式のようです。
日本では主に漢字で「北京」と表記されますので、この字を見た日本人はたいてい「ペキン」と発音します。
しかし空港のフライトインフォメーションを見ると「北京 Beijing」となっていますよね!
日本では「ペキン」という発音ですが、日本も中国と同じ漢字を使う国ですが、個々の漢字の発音が違うのもあり、やむを得ないのかもしれませんね(^_^;)
北京は世界各国で読み方が違う!
北京の代表的な呼ばれ方は国際社会的には『Beigin/Peking』がほとんどです。
しかし実は『北京』は世界各国で様々な呼ばれ方をされてるようです。
各言語のペキンの呼び方をここでいくつかご紹介したいとおもいます!
・Beijing(英語)- ベイジン(かつては英語圏でもPeking ペキンということの方が多かった)
・Beijing(インドネシア語)
・베이징(韓国語)
・Pekín(スペイン語)- ペキン
・Pékin(フランス語)- ペカン
・Peking(ドイツ語)- ペキン
・Pechino(イタリア語) – ペキーノ
・Пекин (ロシア語) – ペキン
・BakGing(広東語)- パッキン
・ปักกิ่ง(タイ語)- パッキン
・Bắc Kinh(ベトナム語)-バッキン
イタリアの「ペキーノ」が何かユーモアがあり面白いですよね(笑)
ただ基本的には『ベイジン、ペキン、パッキン』の3つの呼び方が多いようです!
北京オリンピックで盛り上がる2022年ですが、北京の呼び方について改めて知ると面白いですよね(^^)
まとめ
今回は『北京はなぜペキンと呼ばれるのか?英語がBeijingになる理由も調査!』としてご紹介しました。
諸説あるようですが、北京をペキンと呼ぶ理由やBeiginと呼ばれる理由に加えて、世界各国での北京呼びについて色々あることが判明しました。
北京オリンピックで盛り上がる今だからこその話題をまとめてみましたが、オリンピックではぜひ日本選手達に頑張ってもらいたいですね(^^)
本日も最後まで読んでくださりありがとうございました。